dvipdfmx の日本語フォントの設定方法

概要

ubuntu 12.04 を入れたので, dvipdfmx の設定. そのときのメモ
Takao フォントを使う.

設定

フォントの登録

まず, Takao フォントを TeX のフォントディレクトリに入れる.
TeX の読み込むフォントは /usr/share/texmf/fonts/ 以下におかれるので, そこにシンボリックリンクをおいておく.

$ cd /usr/share/texmf/fonts/
$ sudo mkdir truetype
$ cd truetype
$ sudo ln -s /usr/share/fonts/truetype/takao-mincho/ takao-mincho
$ sudo ln -s /usr/share/fonts/truetype/takao-gothic/ takao-gothic

フォント情報を更新するために,

$ sudo mktexlsr

とする.

TeX 関連のファイルは kpsewhich コマンドで調べられる.

$ kpsewhich TakaoMincho.ttf
/usr/share/texmf/fonts/truetype/takao-mincho/TakaoMincho.ttf

のように, きちんとファイルパスがかえってきたら登録できている.

フォントマップファイルの作成

dvipdfmx のフォントマップファイルは/etc/texmf/dvipdfm/におけばよい.
/etc/texmf/dvipdfm/に, フォントマップファイル takao.map を作成.
takao.map の中身は以下の通り.

rml  H TakaoMincho.ttf
gbm  H TakaoGothic.ttf
rmlv V TakaoMincho.ttf
gbmv V TakaoGothic.ttf

rml-jis H TakaoMincho.ttf
gbm-jis H TakaoGothic.ttf
dvipdfmx の設定

dvipdfmx が読み込むフォントマップファイルは
/etc/texmf/dvipdfmx/dvipdfmx.cfg
に記述されている.
このファイルの末尾に以下の文を追加

f  takao.map

これで, takao.map が読み込まれる. 設定は以上.

Tips

dvipdfmx 実行時にフォントを指定

dvipdfmx.cfg に記入したフォントマップは自動的に読み込まれるが, 別のフォントを読み込みたいときもある.
そういうときは, takao.map と同様のフォントマップファイルを事前に用意しておいて, dvipdfmx の -f オプションを使えばよい.
例えば, ipa.map という名前のフォントマップを使いたいときは,

$ dvipdfmx -f ipa.map main.dvi

とすればよい.